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エネファームは、まだ本気を出していない。

  • 執筆者の写真: 輝 山本
    輝 山本
  • 2017年10月21日
  • 読了時間: 3分

エコキュート、エネファーム、エコジョーズ、エコフィール、エコウィル・・、世の中似たようなもので溢れていますが違いが分かりますか?

・エコキュート:自然冷媒ヒートポンプ給湯機。オール電化住宅の象徴。設備費高。

・エネファーム:家庭用燃料電池コジェネ。発電と排熱でお湯も作る。設備費大。

・エコジョーズ:排熱(潜熱)回収型高効率給湯器。設備費安。

・エコウィル:家庭用ガスエンジンコジェネ。発電と排熱でお湯も作る。設備費高。

・エコフィール:高効率灯油給湯器。エコジョーズの灯油版。設備費安。

・エコワン:リンナイ(株)が発売するハイブリッド給湯・暖房システム。設備費大。

上記の機種で出来ることは

【給湯・暖房・発電】

 エネファーム、エコウィル

【給湯・暖房】

 エコワン

【給湯】

 エコキュート、エコジョーズ、エコフィール

 ※エコジョーズ、エコフィールはオプションで暖房も可

設備投資額で並べると、概ね

エコジョーズ<エコフィール<エコキュート<エコワン<エコウィル<エネファーム

の順になります。(出荷量や機能により一部前後することもあります。)

給湯機能のうち、お風呂での利用に注目した場合、

エコキュート、エネファーム、エコウィルは、「お湯切れ」と「追い焚き」が気になります。

「お湯切れ」については、

エコキュートは、予めタンクを大きめのものにする以外対策がありませんが、エネファームやエコウィルは、補助熱源機(熱効率は70%前後)が付いていますので、普通にお湯を沸かして使えます。

「追い焚き」については、

エコキュートは、浴槽内のお湯(40℃前後)とタンク内の熱湯(80℃)を熱交換して行います。よって、追い焚きを頻繁に行うと、タンク内の温度が下がるため、使用できるお湯の量が減るか(昼間再加熱をしない場合)、タンク内保温のため昼間に高い電気を消費します(昼間再加熱する場合)。

一方、エネファーム、エコウィルは、補助熱源機で追い焚きします。

ところで、上記機種のうち、能力的にまだ本気を出していないものがあります。

それがエネファームです。

エネファームは、燃料電池ですから、水素と酸素が反応し水(お湯)が作られます。

しかし、お湯は一切利用されません。

エネファームで作られたお湯は、酸性で飲用に適さないため、風呂用にも利用されていません。通常は、中和器を通して、下水や雨水として排水されています。

エネファームで生成されるお湯の量は、低下運転時でたかだか350cc/h程度とのことですが、このお湯を暖房や配管の保温、災害時の中水(トイレ用等)に利用できれば、付加価値になるような気がします。

元々エネファームは、価格競争力が乏しいので、非常時を想定した付加価値を磨いて欲しいと思います。

ちなみに、停電でも使用できる機種があるのは、エネファーム、エコウィル、エコワンです。備えあれば、憂い無しです。


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