ガスファンヒーターvs灯油ファンヒーター、どっちが安い?
- 輝 山本
- 2017年12月16日
- 読了時間: 2分
我が国では、なんだかんだ言って、暖房では灯油が一番安いことになっています。リーマンショック前1リットル=40円弱だった灯油ですが、未だに1リットル90円前後と高止まっています。 一方、高い高いと悪者にされているプロパンガスは、1m3=400円前後。都市ガス(天然ガス)は、1m3=140円前後です。
今日は、灯油、LPガス、都市ガスについてそれぞれで国家資格を有する筆者が、単位エネルギー当たりの価格を比較します。
※当ブログでは、ガス屋が語りますので一貫してMJを使用しています。Kcalが好きな方は、1MJ=238.89kcalで換算してください。
まず、灯油ですが、液体で運搬し、液体で消費(燃焼)します。
1リットル当たりの発熱量は、36.5MJです。エネルギー密度が低く、輸送上ガスよりも不利となります。
灯油の密度は0.8ですので、1kg当たりの発熱量は45.6MJ/kgとなります。
また1kg当たり112円、1MJ当たり2.5円となります。
一方LPG(プロパン)は、液体で運搬し、気体で消費します。灯油と同じ単位に揃えると、50MJ/kg、99MJ/m3ですので、
1kg当たり200円、1MJ当たり4円となります。
残った都市ガスですが、気体でパイプライン輸送し、気体で消費します。
液体(LNG)で陸上輸送すると極端に割高になりますので、あまりしません。
液化状態で論ずるのは無益ですので多くを語りませんが、54MJ/kgとLPGより1割程有利です。
話を戻すと、都市ガスは46MJ/m3ですので、1MJ当たり3円となります。
単位エネルギー(MJ)当たりの価格比較は、
灯油(2.5円)<都市ガス(3円)<LPガス(4円)
となります。
ただし、灯油用ホームタンクを使用しない場合、灯油はガソリンスタンドから家までの運搬、ポリタンクからストーブのタンクカートリッジへの移し替えは自分で行う必要があることは、留意すべき点です。
一方ガスの場合、燃焼器ホース(ガスコード、かちっと)をコンセントガス栓に刺すだけなのですから。
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