秋は(LPガス)切替の季節です。切替専業の業者にはご用心。
- 輝 山本
- 2017年10月29日
- 読了時間: 2分
秋にならずとも、LPガスの切替(供給する販売事業者のスッチング)は行われております。首都圏(関東平野)は、特に業者間でのお客さんの奪い合いが激しく、中にはブローカーといわれる、LPガス販売事業を行わず、切替のための営業(訪問販売)を専業で行い、獲得したお客さんをニチガスやTOKAI等へ1件◯万円で売り渡す業者もいます。
営業マンの口車に乗り、丸め込まれた経験の有る方は、今いくらでガスを買っているか検針伝票で確かめてみてください。「あれ?なんか値上げされてないか?」と目を白黒させることでしょう。ブローカー経由で切り替えた時の最初の従量料金はディスカウント価格なのです。一般家庭用で1m3=250円の従量料金単価で利益を出せる小売店は、ほとんど存在しません。この値段では保安経費が捻出できません。LPガス屋さんは、現在のように。サウジアラビアからの輸入価格(CP)が高騰し始めたタイミングに合わせて、小売価格をディスカウント価格から「適正価格」へ値上げし、利益を確保しているわけです。
LPガスは1m3=400円以下ならば、十分安いです。都市ガスと比較しても、東京ガスよりは高いですが、それ以外の都市ガス会社と同等の料金です。(LPガスの従量料金を2で割った時の値段と都市ガス会社の従量料金を比較してみてください。)
是非、ブローカーが言う1m3=250円を基準に考えないようにしてください。
これは、新聞を切り替えた時に、最初の1ヶ月はタダでいいよと言われるのと同義ですから。
また、LPガス販売事業者がブローカーからお客さんを譲り受ける場合、ブローカーへ支払う数万円の手数料を、ガス料金から利益として回収する必要があります。よって、切替後数ヶ月目からLPガス料金は、バンバン、容赦なく値上げされることとなります。
ブローカーの口車に乗って、「安い、安い」と喜んで切り替えると、そのあとは高い代償を支払うことになります。普通にプロパンガス屋さんに電話してガスを使う場合よりも、中間業者が介在する分高くなります。
毎月検針伝票で値上げされていないかチェックするようにしましょう。
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