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ガス栓交換の検査で不正 東京ガスを厳重注意

  • 執筆者の写真: 輝 山本
    輝 山本
  • 2017年11月1日
  • 読了時間: 2分

<要約>

東京ガスは事故を契機にビルトインコンロのガス栓を「空気抜孔付きガス栓」から「空気抜き孔無しガス栓」への交換作業を進めていた。しかし、交換作業の中で交換後の気密試験を省略していた事例があったことが判明。試験をやったようにみせかけた事例(データ改ざん)も見つかった。

<気密試験について>

 ガス事業法上、ガス栓はガス工作物ではあるが、交換後の気密試験は義務付けられていない。尚、液石法でも特定液化石油ガス工事に該当しない軽微な工事であれば同様に気密試験不要。

<では、何が不正なのか>

 ガス栓の交換について自社が定めた崇高なる保安規程の下部規程である作業手順書に違反した。

<他社はどうか>

 漏洩検査(圧力3~4kPa程度)を行うか、漏洩検知液(発泡液)をスプレーする発泡漏れ試験方法で確認する。簡単な漏洩検査しか行わない。

<東京ガスの何がチョンボなのか>

 ・協力会社を含め全社的に徹底しきれないにもかかわらず、格好をつけて厳しい内規に定めたが故に墓穴を掘った。

<老婆心ながら>

 液石法では自記圧力計を用いた気密試験の圧力は8.4kPa前後と高い。一方、ガス事業法では、発泡液をスプレーし、漏洩の有無を確認することで気密試験とみなすことが出来る。液石法上の気密試験と勘違いし、下手に試験を行うとコンロ内部が破壊され、かえってガス漏れを起こす可能性がある。


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